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保存車両図鑑

小坂鉄道などで活躍した主な車両

「寝台特急あけぼの」24系客車
「寝台特急あけぼの」24系客車
 「寝台特急あけぼの」は、昭和45年(1970)10月1日に東北本線・奥羽本線経由で上野駅-青森駅間の運行を開始した定期寝台特急列車です。最盛期には毎日3往復(上野駅-青森駅間2往復、上野駅-秋田駅間1往復)が運行されていました。その後、昭和63年(1988)3月の青函トンネル開業によるダイヤ改正時に1往復減便され、さらに、平成2年(1990)9月1日の山形新幹線着工により1往復が列車名を「鳥海」に変更のうえ羽越本線経由とされます。また、残る1往復も陸羽東線・奥羽本線経由とされますが、平成9年(1997)3月22日の秋田新幹線開業に伴って廃止となり、羽越本線経由の「鳥海」が「あけぼの」に改称されて、毎日1往復だけの定期運行となりました。しかし、乗客の減少や車両の老朽化を理由に、平成26年(2014)3月15日のダイヤ改正で、「あけぼの」の定期運行が終了。翌年1月4日を最後に臨時運用も終了し、全面廃止となりました。
 「あけぼの」は、秋田県北と東京とを直結する列車として、最後まで残った特急列車でした。小坂町民にとっても、小坂鉄道大館駅から乗り換え、就職や進学での上京や帰郷、また東京出張などで利用する大切な交通機関でした。小坂町では、定期運行終了後、JR東日本に「あけぼの」に使用された客車の譲渡を申し入れ、平成27年(2015)5月、4両の24系客車が小坂鉄道レールパークに搬入されました。同年10月、動態保存の寝台客車を利用した日本初の宿泊施設として、まずB 寝台個室が開業。平成28年4月にはA寝台個室を加えてグランドオープンし、鉄道ファンのみならず多くの観光客の人気を集めています。
 
(24 系客車の概要)
1.最大寸法 長21,300㎜×幅2,900㎜×高4,900㎜
2.形  式 24系客車
3.来  歴
 昭和48年(1973)から昭和55年(1980)にかけて、当時の日本国有鉄道(国鉄、現在のJR)が量産した寝台客車。ともに、保存車両をのぞいて廃車となった。21世紀初めまで全国で活躍したが、ブルートレインの廃止とともに、保存車両をのぞいて廃車となった。
写真提供:小坂鉄道保存会
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